米国図書館協会前会長との意見交換

 11月11日(金曜日)、米国図書館協会(ALA)の前会長サリー・フェルドマン氏が来館されました。

沖縄県立図書館の概要説明のあと図書館内を見学。一般閲覧室のビジネス支援コーナー、シニアサポートコーナー、子育て支援コーナーを見て周りながら、アメリカとの制度、位置づけ、取り組み内容の違い等を説明してくれました。特に地域との係わり方や予算(寄付金を使っての図書館運用等)について違いが見受けられました。

シニアサポートコーナーにて

 

子ども室においては読み聞かせ室のじゅうたんにかわいいイラストが描かれており、子どもたちの居心地のいい環境になっているとのことです。また、子ども読書推進室において大型絵本・エプロンシアター等を貸出していることについても感心されていました。

読み聞かせ室のじゅうたん


 次に館外協力室をみていただきました。館外協力室は「空とぶ図書館」(沖縄県立図書館が行っている移動図書館の愛称)と「一括貸出」を行っているところです。沖縄県が島嶼県という地域性もあるのですが、航空機等を使って移動図書館を行っていることについて「おもしろい取り組みだ」とおっしゃられていました。また、一括貸出における本を選ぶ方法のひとつである「セット貸出」のセットの豊富さに感心され写真を撮っていました。

 空とぶ図書館ポスター


 最後に2階の郷土資料室を見学されました。郷土資料が豊富なことは沖縄県立図書館の特徴で、所蔵の4割を郷土資料が占めています。明治43年の開館時から郷土資料の充実に努めていたこと、戦争でそのほとんどが失われたこと、戦後、職員等の努力により現在のような郷土資料の充実が再びはかられたこと等を熱心に聞き入っていました。
 郷土資料室にて



 ひととおり、館内を見学されたあと意見交換を行いました。

 意見交換の主な内容 

「ビジネス支援コーナーの蔵書・雑誌の品揃えはよい。しかし、Wi-Fiが繋がっていないことやパソコン席が少ないことが残念。」

「郷土資料が充実していることはすばらしい。だからこそ、郷土資料の利活用について情報発信の必要がある。「沖縄県移民一世ルーツ・調査相談サービス」(世界のウチナーンチュ大会で沖縄県立図書館ブースを出展し実施)は非常に先進的な取り組みで評価する。このような取り組みを続けて欲しい。」

日本での図書館の評価については、貸出冊数等
わかりやすい数値上の指標でしか評価されにくい傾向があるがアメリカでの図書館の評価についてはどうなっているかの問いに対し、「評価は地域が行う。だから図書館はつねに地域に対し何が出来るかを考え、また、地域に対し情報を発信していく必要がある。」

 意見交換会の様子


 沖縄県立図書館の訪問内容は以上です


その日は沖縄米国総領事館主催の特別講演会「図書館の変換」が開催されました。図書館関係者だけでなく、行政機関の職員、民間会社の職員、地域の方々等さまざまな業種の方が受講されました。

講演会の後の懇親会では、今後の図書館の可能性など活発な意見交換がなされていました。


 懇親会の様子