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沖縄県立図書館 貴重資料デジタル書庫

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真境名安興文庫

真境名安興文庫の画像

真境名安興(号は笑古、1875~1933年、那覇市首里桃原町出身、県立沖縄図書館第二代館長、郷土史家)の蔵書・原稿・遺稿・書簡・新聞切り抜き帳等を所蔵する。1974年6月、安興長男の新城安毅夫人貞子および板良敷朝貞の両氏から『沖縄一千年史』直筆原稿・遺稿・書簡・蔵書等が、琉球新報社島袋宗徹氏を介して当館に寄贈され、12月にも『県史編纂史料』・新聞切り抜き帳等が追加寄贈された。これらの資料を基に生誕100年を記念して1975年5月20日に文庫を創立し、同時に「真境名安興開係資料展示会」を開催した。

真境名は、沖縄県尋常中学校(後の県立一中、現在の県立首里高校)を卒業し、地元の新聞記者・税務署員・県職員を経て1925年(大正14)伊波普猷の後を継いで2代目県立沖縄図書館長となった。館長就任以前から伊波と協力し、郷土資料の収集に努め、沖縄図書館は郷土資料の宝庫と称賛された。氏の郷土研究の初期の頃は文学・民俗・芸術関係の論考を多く発表するが、のち歴史研究に傾斜する。代表的な著作に『沖縄一千年史』(1923年刊)・『沖縄現代史』(1916年脱稿、1937年発表)・『沖縄教育史要』(1931年発表)があり、また伊波との共著に『琉球の五偉人』(1916年刊)・『沖縄女性史』(1919年刊)がある。

蔵書は、氏の没後40年を経たため散逸し、特に注目すべきものは残ってないが、『沖縄一千年史』の直筆原稿、草稿・遺稿類、書簡等貴重である。

所蔵資料の一部

  • 『沖縄一千年史』直筆原稿の画像

    『沖縄一千年史』直筆原稿 /1921年前後

  • 『県史編纂史料 那覇ノ部』の画像

    『県史編纂史料 那覇ノ部』/1914年

  • 『球陽協会会報』の画像

    『球陽協会会報』創刊号 球陽協会(ブラジル)/1928年