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沖縄県立図書館 貴重資料デジタル書庫

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山下久四郎文庫

山下久四朗文庫の画像

三重県志摩安乗(あのり)の出身である山下久四郎氏が沖縄県並びに鹿児島県糖業課の嘱託時代(大正・昭和初期)に収集した糖業や農業開係史料約850点を収蔵する文庫である。

沖縄県の糖業関係資料約350点を主体に奄美大島糖業関係約100点、そして糖業以外の沖縄関係資料約350点を収めている。中でも1800年代前半の記録『砂糖座日記』『砂糖座旧記』は沖縄戦で原本が焼失、現存する唯一の「写し」で貴重なものであり、山下氏自身も「この砂糖座日記は余が沖縄県嘱託の時代に現地糖業視察に際して県庁糖業資料中より発見してこれを複写したるものなり。今日沖縄に於いては焼失して現本なし。これを以て永遠の資料とすべし」と述べている。

【文庫設置の経緯】
民俗学者谷川健一氏が志摩の民俗行事を調査の際に当時の日本糖業日報社社長山下氏と会い、その紹介をこの頃沖縄糖業史を研究していた名嘉正八郎氏が受け山下家に訪問。ここから沖縄県立図書館への寄贈が実現した。文庫設置に際して山下氏は1976年来県し「立派に保存され多くの研究者に活用してもらえる。これで安心した」といわれた。

1976年山下文庫創設記念沖縄糖業資料展を開催。沖縄糖業関係資料の宝庫である。

所蔵資料の一部

  • 『砂糖座日記』の画像

    『砂糖座日記』(写本) 琉球王府砂糖座/1813~1816年

  • 『砂糖座旧記』の画像

    『砂糖座旧記』(写本) 琉球王府砂糖座/1839~1842年

  • 『糖業彙報』1~8号の画像

    『糖業彙報』1~8号 沖縄砂糖同業組合/1924~1933年

  • 『糖業彙報』1~4号の画像

    『糖業彙報』1~4号 沖縄県農会/1937~1940年