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沖縄県立図書館 貴重資料デジタル書庫

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天野鉄夫文庫

天野鉄夫文庫の画像

天野鉄夫氏(1912~1985年)が生前集めた図書の寄贈を受けて1987年度に県立図書館内に置かれた文庫である。天野氏は専門のお茶・植物研究のほかに焼き物の収集家であり愛好家であった。その収集品は現在、県立博物館に収蔵されている。

焼き物の収集以外に、情熱を込め精力的に収集していたものが沖縄に関する文献資料であった。特にシリーズで出版される刊行物については欠本のないよう細心の注意を払って集めていた。

図書に混じって天野氏の手による新聞のスクラップブックは「琉球学集説」と名付けられ200冊余に及んでいる。その資料的な価値は勿論のこと、整理の仕方は実に見事なものである。また雑誌類は散逸を防止するために本人の手で合冊製本されている。

天野氏が情熱を傾けて資料を収集しているのを目のあたりにしていた遺族は、天野氏が亡くなった後、その意思を大切にし、資料を役に立てたいと蔵書のすべてを県立図書館に寄贈した。資料は「天野鉄夫文庫」として整理・保存され、一般県民の利用に供する事になった。

蔵書は著作物関係、歴史・文化関係・生物・産業関係、新聞切り抜き類から構成されている。蔵書数は約8,500冊。
天野氏の主な著作物、『金城鉄郎蔵書台帳』、『沖縄植物研究録』、『沖縄植物目録』(共著)、『琉球列島有用樹木誌』、『琉球列島植物方言集』なども所蔵している。

収蔵資料の一部

  • 『沖縄植物研究録』の画像

    『沖縄植物研究録』

  • 『沖縄時論』『沖縄新公論』の画像

    『沖縄時論』27号(1900年刊)・『沖縄新公論』1~6巻(1917年刊)

  • 「琉球学集説」の画像

    「琉球学集説」(~1985年7月までの新聞切り抜き)