砂糖の島 サイパン・テニアン・ロタ島の小作人と人夫たち |
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証言1 出るのは朝早かったし,上がるのは晩,アッサミヨー! |
中山兼孫さん
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証言2 今でも憶えている,九十になるのに |
外間三郎さん
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証言3 わたしらはもう,出たら二日分は稼ぎよった |
高江州松次郎さん
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証言4 戦争来るから,命拾いで行ったわけ |
與古田栄純さん
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証言5 沖縄に帰れる場合には,天に着いたというぐらい面白かったですな |
當銘真孝さん
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証言6 「だー,あんせー手ぃーマーミぐゎーんちんだ」って見ておったよ |
我謝 秀太郎さん
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証言7 あっちでは延期願いってね,できよったよ |
屋宜 光徳さん
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証言8 行ったことはない,思い出すんだよね |
前田 元松さん
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証言9 自分の父というのはどういう人であったかなーと見たかったわけ |
伊波 豊一さん
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証言10 いざ南洋渡るとね,一円五十銭もらった,私が言いたかったのはそれですよ |
金城 盛徳さん
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証言11 おー、満州に行って雪を見てみようかー,んじ |
大庭 英蔵さん
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証言12 「もう,この子どもたちを育てきれば,いつ死んでもいい」って言いよった |
名嘉 真布朝さん
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証言13 今でもよ,あれを考えたら,なんだか気持ちが大変だよ |
島袋 裕準さん
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呼び寄せられて,連れられて |
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証言14 私のお父さんもやがて二戸建てに入りよったから,みんな「残念だねぇ」ってね |
與古田 ヨシさん
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証言15 途中で「落ちて,落ちて」してみんな手合わせていた |
福原 ハルさん
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証言16 もう旅にいる人は,誰でも優しいですよ |
照屋 ナヘさん
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証言17 生きられるまでは生きておこうね,って |
安慶名 春さん
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証言18 珍しかったよほんと,ウヤファーフジだったはず |
栄野比 ミツさん
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証言19 踊り習ってきて,そう言う人の前で踊ってみせようって |
伊波 文さん
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サトウキビを運んで |
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証言20 運転台に足のばしてそのまま寝ているんだよ |
仲間 良松さん
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証言21 南洋に行った時からね,憧れておったんだ,汽車に |
美里 景一さん
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証言22 向こうでは沖縄全島の人が兄弟みたいになっていた |
高江州 康一さん
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証言23 向こうは僕の故郷だからねぇ |
金城 銀栄さん
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町で働いた女性たち |
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証言24 芝居小屋のカーテンつくりなさいって,仕事がたくさんきたわけ |
阿嘉 トシさん
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証言25 沖縄帰ったら那覇でお菓子屋しようねぇって,いつもこう話していた |
喜名 トクさん
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証言26 あそこにいなかったら一緒にはいなかったはずだけど |
又吉 良子さん
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証言27 リズム遊びとかお絵かきとか,それから紙芝居とかを一緒にみたりして |
瑞慶覧 春子さん
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証言28 偉いひとの所で使われていたから,「ユキちゃん,ユキちゃん」ってみんな |
佐次田 ユキさん
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本土紡績工場から南洋へ |
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証言29 うんにーぬくとぅかんげーねー,なちかさんやー |
久高 朝子さん
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証言30 もうどんな苦労もしてきたなー |
比嘉 すみ子さん
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証言31 帰って来たら結婚させられるなーと思ったけど,言うことできなかったなぁ,あん時 |
宮平 和枝さん
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証言32 こっちにニキビがあったがね,うんと心は優しい |
宮里 ナヲさん
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証言33 小浜節うたやーに,沖縄思い出して泣きよったよ,月見て |
具志堅 ヨシさん
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証言34 あの時は女も男も,学校卒業したらみんな旅に行きよったから |
蔵根 光子さん
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島から島へ |
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証言35 やっぱりやなじんぶーのあてーるばー,わんねー |
久高 将徳さん
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証言36 ♪クサイよいとこ誰か言うた,周り椰子の木なかサツマ♪ |
佐次田 秀正さん
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証言37 あの時の鰹節はね,出汁がいっぱいあったよ |
辺安山 喜代子さん
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証言38 もう渡り鳥とおんなじだからね |
佐次田 秀雄さん
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証言39 屋慶名の場合は南洋があったお陰で発展しているんだよ |
永玉 栄清さん
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パラオ諸島と珊瑚の海で |
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証言40 ハイビスカス,熱帯地だからあれがあるから生きた |
平川 鴻栄さん
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証言41 翌年にはもう,ぜひこれは国に尽くせにゃいかんと,教育がそうだったからね |
上江州 剛さん
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証言42 南洋一大きな会社に入りたいなーというね,そういう願望があったわけだ |
金城 善昌さん
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証言43 死線を越えて五線になれ,九死を越えて十銭になれ |
並里 松吉さん
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証言44 休みはしない,時化の時に休むだけ |
前泊 功さん
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ポナペ島,クサイ島の森 |
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証言45 野菜はもう軍に出すわけ,だからいくら作っても売るのは心配ないわけ |
瑞慶山 良宜さん
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証言46 終戦になってから,民間はもう鼻が高くなっていた |
友寄 景次さん
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証言47 ポナペというのは宝の島でしたよ |
仲間 定雄さん
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証言48 当たったら死んだ方がいいってね,諦めてさ,隠れもしなかった |
平川 賢英さん
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証言49 「あんたは徳があって,この娘に助けられたんだよー,んちよ」 |
我謝 ハル子さん
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証言50 おじぃおばぁが若い時に住んでいた島だよーって連れて行くさ |
平良 栄さん
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おわりに |
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前著『複数の旋律を聞く-沖縄・南洋群島に生きたひとびとの声と生』目次 |
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